お弁当(木地から仕上げまで)お弁当(木地から仕上げまで)
お椀の下地をUPしたので、箱物の工程も
木地は、ひばです。厚さは一分(3mm)です。 下の段は二分五厘のあつさです。 まず、はぎ目のこくそ彫りをします。
彫ったところは二〜三回こくそをします。
こういう彫ったところは、 これが三回、こくそをした状態です。 木固めをしておきます。 漆が乾いたら、磨いておきます。 磨きが終わったら、きれいに拭きます。
布きせです。弘前では通称半ぎせといっております。 裏もしっかり布を返しておきます。 両方、布きせが終わりました。 ふたの鏡を着せて、布きせは終了です。
重なったところをきれいにします。
鏡も払っておきます。
くくりを付けています。 一辺地をつけます。
下地もつける段取りがあります。 一辺地があがった状態です。 地磨きをして、埃をきれいにしておきます。
二辺地、三辺地と同じこと これが二辺地 こんな風に同じことを繰り返していきます。
二辺地があがりました。これを磨いて 二辺地があがった状態です。 三辺地をつけます。 三辺地があがった状態です。 これも磨き、ほこりを取っておきます。 こちらの方がよく見える気がします。 錆です これで下地のあがりがみえてきました。 これも磨いておきました。 こんな状態です。 ともかく下地は薄く何回も繰り返すことが 大切です。 後は化粧錆をして、下地は上がりです。 化粧錆の前に磨いておきます。 これも磨いた状態。
内側を化粧錆しました。
これで下地があがります。
これで下地の上がりです。 錆研ぎをしました。 きれいに洗っておきます。 まずは内側と裏の下塗りです。 下地固め 磨いておきます。 きれいに掃除して、下塗りです。 内側の下塗りを研ぎます。
ベンガラを塗ります。中塗りです。 外側の下塗りを研ぐ準備です。 下塗りを研ぎました。 研いだらきれいに掃除します。
今回は、七七子塗で仕上げようと思っています。 乾きが少し早かったので種を取っています。
種はぎをしてみました。 以前にも仕上げたことがある塗りにしてみます。 黒を二回塗っています。
荒砥ぎをした状態。
中扱きをしました。 中研ぎをしてみました。 仕上げ扱きです。 仕上げ研ぎ 全体のバランスととりながら研いでいきます。
模様も出てきています。 傷も目立たなくなってきました。
胴摺の前に捨てすりをしておきます。 胴摺をしたところです。 すりを二回して中艶です。
すりを一回しました。 仕上げ艶、これで外の仕事は終わりです。 艶の感じも模様もよくできたように思います。 無地塗りのための中塗り研ぎです。
艶がついていろところに傷をつけないように
少し下塗りの黒が出ました。 終わったらきれいに洗っておきます。 塗り立てをして完成です。 こんな風に仕上がるととても気分がいいものです。
弘前の塗り物はともかく時間がかかります。 これが指物の下地から仕上がりまででした。
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