2006年3月

くくり

くくり 蓋のくくりはこんな状態です。
接ぎ目をきちんとしないと段差が出ます。
地を付けるのとは少し仕事の仕方が違います。
段差を少なくするということに重点を
おいて仕事をします。


くくり 内側に布を返しているので
こんな仕事をしなければなりません。
下地の仕事は仕上がってからは見ることができません。
こんな風に仕事をすると手抜きができません。
布着せという仕事は、下地の手抜きを させないためのような仕事かもしれません。


くくり 布との段差を埋めるため一辺地を付けます。
これを”くくり”といっています。
いきなり地を付けても段差が大きいので、
こういう仕事をしておくのです。


布ばらい

布ばらい 布の重なりとかけばだったとことか
余分なところを小刀で取ります。
弘前では布ばらいといいます。
この仕事もきちんとしておかなくてはなりません。
少しでも残っていると下地をした時に段がつきます。


布着せ

布着せ 鏡を着せて布着せが終了します。
のり漆をしっかりしごいておきます。

”津軽塗が変だ”の続編です。 >>津軽塗が変だその二


布着せ 蓋の布着せはこんな感じです。
この後鏡に着せて仕上がりです。
布が浮き上がらないように
注意して仕事を進めます。


のり漆 箱の身の布着せしているところです。
半着せをしてもう一方を着せているところです。
接ぎ目に折り返しがこないように仕事をします。


布着せ 蓋の印籠口の布着せは、
大変面倒な仕事です。
漆が乾いた時布が引っ張られて
離れないように余裕を持たせるのがコツです。


布着せ 弘前では、箱ものは半着せといって、
二回にわけて布を着せます。
布着せをすることによって、
下地をしっかりしなくてはなりません。


のり漆 みがきが終わり、のり漆をつくり布着せに入ります。
のりはしっかり煮なくてはなりません。
漆とのりをしっかり混ぜます。
コシの柔らかいへらを用意します。
もちろん布着せ専用のへらです。


木固め

木固め 木固めが終わり、木固めしたところと
コクソを研いているところです。
これをしっかりやらないと布着せの時苦労します。
コクソは段差のないように!!


木固め コクソが終わり、木固めをしました。
木固めは、二回にわけて漆を扱きつけます。
コクソの前にすることもありますが、
どちらでも良いと思います。


コクソ

コクソ 箱の身のコクソです。
はぎ目を突きのみで彫りコクソを2回したところです。
角木のところも2〜3回コクソをします。
これでほとんどやせは出ないと思います。


お詫びです。

お詫びです。
質問箱のフォームが1年以上機能していませんでした。
おかしいという知らせがあり、覗いてみたらエラーが出るのでした。
ということですので、今までだして頂いたメールはほとんど着いておりません。
今度新しく直したので、良かったら連絡下さい。すみませんでした!!


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コクソ

コクソ 角木のコクソをしています。
角木が木口なのでそのまま仕事をすると後、
角木のところが高くなります。
人がしたそんな仕事を多く見たのではじめからきちんと削っておきます。


コクソ 蓋の接ぎ目と印籠口の状態です。
しきゴクソはかなり硬いものを使います。
この仕事をしていると指が痛くなります。


コクソ 角木のところにコクソをかっています。
角木の接ぎ目が隠れるようにしっかりコクソをします。
これを雑にすると何年か経つと接ぎ目がわれてきます。


コクソ コクソの仕事をする前にへぎの仕上げは梨地漆で木固めを2回しておきます。
まだどのような仕上げにするか決めてないので
とりあえず固めておきました。


コクソ 蓋の接ぎ目をコクソ堀しているところです。
角木のところも一段低く削ります。
角の接ぎ目も彫っておきます。


コクソ 全ての接ぎ目をコクソ彫りします。
彫ったところは2〜3回コクソをかわなくてはなりません。
よく見ると木のふしとか皮の残りなどついていることがあります。
そういうところも取り除きます。


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木地が来ました

木地 先月頼んでおいた木地ができてきました。
亙さんには寸法を指定するだけで仕事をしてもらっています。
今回は、5寸・4寸・4寸5分X3寸と指定して箱を作ってもらいました。
10個ずつ合計30個です。


木地 今回は、蓋の仕上がりがいろいろありまして、
これはノミの刃の跡を残したものです。


木地 これはへぎの仕上がりです。
今までこんな仕事をしたことがないのでどういう風に仕上がるか楽しみです。


木地 箱の内側は珍しく、角木を使っています。
蓋は、印籠口になっています。
1年ぐらい先の展示会に間に合えばよいのですが?


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