イタヤのへらイタヤのへら弘前の塗り物でよそない道具とか材料は どんなものがありますかという質問を 展示会をしていると受けることがあります。 そんな時は”まず、ひばの指物木地とイタヤ楓のへら 、大清水砥”と答えています。 これは、型どりしたへらです。 もう、道具を自分で仕立てるということが少なくなっているようで 他の人がどんな道具を使っているかもわからない状態です。 イタヤのへらの特徴は、弾力性が優れていることだと思います。 下地あわせとか漆を練るときなど、実力を発揮してくれます。 イタヤはきめが細かく堅い材なので、少しずつ削っていきます。 使う用途によって刃の角度とかを決めていきます。 へらは刃物の同じように扱います。 だいたいこんな厚みに仕立て、使いながら直していきます。 削ったら、白木のままにしないで亜麻仁油をすり込んでおきます。 それでも狂いが生じてしまうので、 さやにさして保存しておきます。 これが今使っている塗りかけ用のへらです。 この中で、狂いがなく使いやすいへらが 下地へらに昇格します。 素黒目がしみこんでいます。 これが下地へらのほんの一部です。 下地のへらは木地の形状によって一枚ずつ 違うので次から次に増えていきます。 今あるので百五十枚くらいですか。 戻る |