2008年8月

漆の花

漆の花 近くに大きな漆の木があってそこからこぼれた種が発芽し 川の壁面のわずかな隙間に根付き今年初めて花が咲きました。 いつまでここにいるかわからないですけど漆の花は 本当に清楚な花だと思います。


お椀の修理U

修理 取れるところをとってしまいコクソで埋めていきます。 にくもちしないように気をつけて思いっきりしごくように 埋めるのがこつです。


修理 内側はとくに気をつけて仕事をします。 前の写真でわかるように10年以上 使っていると塗り立ての黒が変色して 羊羹色になっています。


修理 修理したお椀を届けて話をしていたら このお椀も気に入って使っているといって持ってきた お碗をみたらクラックが入っていたので 早速もて帰って又直すことにしました。


修理 この傷はたぶん床に落としたものだと思います。 うっすらと傷がついているように見えますが 使っていれば水分が入ってどんどん広がっていきます。 この傷なんかは作り手でなければなかなか わかりづらいものだと思います。


お重の修理

修理 七々子塗の修理は基本的に無地で仕上げます。 わっかをつけて直したこともありますが変に手をかけたように仕上がり それからは無地に仕上げています。


修理 割れがかなり大きく取れるところはしっかりとってしまいました。 いろいろなところに欠けやへこみがありたいへん苦労の多い仕事です。 それでも自分で修理できるというのはラッキーなことだと思います。


修理 春に知り合いのところに炊き込みご飯をお重に入れて持っていき そのままおいてきたら床に落としたみたいであちらこちら欠けたり割れたりしていました。 そこでまた修理です。


お椀の修理

修理 上塗りをして修理の完成です。 これでまた十年以上は使えるようになります。 漆の仕事は本当にエコな仕事だと思います。


修理 これが一番下にあるお椀の内側を直して 中塗り研ぎをした状態です。 無地の塗り立ては塗り直しをしますが 呂色は基本的に修繕をします。


修理 元はどんな状態であったかわからないくらいに 直っています。 やはりこんなことができるのは漆の仕事の醍醐味だと思います。


修理 昨年の青森の展示会からお椀の修理が六個になったので まとめて修理してしまいました。 全体にかなりひどい状態でしたが どうにか仕上がりました。


修理 外側は長く使っている方は艶がありますが、 使ってなかった方は少し曇りがかかっています。 使っていなかったのはフローリングに落として 内側も外側もクラックが入ってしまってクラックが入ったのを知らずに 使い続けたためかなり悲惨なことになっていました。


修理 これが内側の状態です。右側がクラックが入ったまま使い続けたお椀です。 自分で下地をしたからどのように修理をすればいいか それなりに段取りをつけて仕事ができます。


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