2008年4月

一辺地

一辺地 ここからへら付けの下地に入ります。 かえりがでない下地付けは本当に気持ちのいいものです。 その為には道具の手入れが大切なことだと思います。


くくり

くくり 布着せが終わり、布払いをしてくくりの仕事をします。 たぶん、布と木地を一体化する作業なので”くくり”というのだと思います。


布着せ

布着せ 布着せをしました。この仕事で大事なことは 布と木地をしっかり密着させるということです。 糊漆が乾くと布が収縮するのでそれを計算に入れて 布のふくらみの無いようにしっかり糊漆をへらでしごくことです。


布着せ モノによっても違いますが 重箱のようなモノは半着せといって 二回に分けて布を着せます。 この布着せをすることによって 下地をきちんとしなければならなくなります。


木固め

木固め コクソが終わりここで私は木固めをします はじめに木固めをしたこともありましたが、 あとでどこをコクソ彫りをしていいか わからなくなったことがあったので今ではこの方法をとっています。


コクソ

コクソ 箱の内側はしきゴクソをします。 基本的には痩せがないように 堅めのコクソをしいていきます。 このときのコクソべらは返りがでないように調整します。


コクソ 仕事の手順は作り手によって少しの違いはありますが、 その人その人のポリシーを持っていればそんなに問題がないと思います。 コクソの前に木固めをするという方法をありますが 私はここでコクソをします。はぎ目は三回くらいコクソをしなければなりません。


布つもり

布つもり 仕事をするモノにあわせて布を裁断することを 弘前では”布つもり”といいます。これも縦糸と横糸の見方とか どこまで布を着せるかによって作り手によってかなりの違いがあります。 指物の木地は布着せをしなくては話になりません。


コクソ彫り

コクソ彫り はぎ目はきちんとコクソ彫りをしておかないと きちんとした下地の準備になりません。 見えないところの仕事をいかに確実にするかということが 大事なことだと思います。 仕上がってからはわからない仕事それが下地の仕事です。


コクソ彫り 刃物もきちんと研いでおくと気持ちがいいくらいに仕事の能率も上がります。 道具もきちんと仕立て段取りよく仕事をしていれば自ずから きれいな仕事に仕上がりますが、手入れをしていない刃物で仕事をすると 意外と事故が起こるものです。


木地

木地 昨年の展示会で重箱に皿をつけて 三段の重箱をばら売りにすることも可能でないかという アイデアももらって試作的に仕事をすることにしました。


木地 試作といっても一個二個つくるのでは仕事として 半端になってしまいます。 というわけでほとんど一仕事状態になってしまいました。 これから二ヶ月かかって下地をします。


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