カエデが種を付けました。この形がヒントになって
定番の文様ができました。ふだんから気を付けていると
いろいろ使えるものが見つかることもあります。
これがカエデの種がヒントになった文様です。
いろんな色で試してみましたが失敗ばかりでした。
基本的には朱と黒が落ち着きがあります。
お椀も仕上がり一年前に下地を上げておいた弁当の
錆研ぎをしています。下地もこのぐらいからしておくと
安心して仕事が進められます。
呂色仕上げの艶は漆独特のものだと思っています。
これも漆でなければこんなふうには仕上がらないと思います。
これも漆の仕事ができる一分野の仕事なのです。
そしてこの艶の善し悪しがわかる人が少なくなっているのも事実です。
30年くらいまえに漆の先輩に漆のいいところはなに?
と質問したことがあります。そのとき一言”色と艶”といいました。
この答えはたいへんうんちくのある言葉だとこの頃つくづく思います。
少し横浜の展示会の新作を仕上げることにしました。
50個のお椀を仕上げその中から何個か持って行きたいと思っています。
二ヶ月くらい枯らしておいたので仕上がりは楽にできるはずです。
刷毛目と櫛目を中心に八つくらいのパターンの
文様を付けてみました。刷毛目は思ったよりいいできで
これから何かに転用できそうな気がします。
久しぶりにワンポイントの仕事もしてみました。
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