昨年の大野行きから何となく摺り漆のことが
気になっていました。
そんなわけで自分が使用するために
お盆を仕上げてみることにしました。
底板が桐で脇をブナで仕上げてもらいました。
一回目の摺りがこんな調子です。
水分が入らないように目止めをきちんとします。
箱類を七々子塗にしてみました。
本当のところは寒い時期には朱の仕事はしたくないのですが
今年は暖かい日が続き半日ぐらいで漆が乾いてしまいます。
そんなわけで朱の七々子塗をしてしまいました。
仕事に必ず修理のモノが入っています。
自分でつくったモノはもちろんですが
人のつくったモノもたまには直すことがあります。
津軽塗は修理ができるというのが売りでしたが、
下地をしないモノが多くなりまともに修理できるモノが
少なくなっていると言うことでした。
大野の佐賀さんから預かったボールを
私なりの摺り漆で仕上げてみました。
なんかさっぱりしない気もします。
七回摺り漆をしたのですがこんなのでいいのかな
という気持ちがします。
仕事のやめ時が問題だと思いました。
堅い木の場合はある程度予想ができますが
針葉樹の時は目止めをしっかりする必要がある
と思います。
下塗り研ぎをした後中塗り、中塗り研ぎをした後
模様付け(津軽塗りで言う仕掛け)をしました。
これがアクセサリーになります。
これは五寸に箱です。蓋がへぎの木地ですから
その感じを残すように仕上げなくてはなりません。
今まだイメージがわいていないのでどんな仕上がりになるものか?
下塗りは一種の捨て塗りです。ある程度おおざっぱに研いで
全体を平面化します。
昨年の三月に下地があがった箱の下地を研いで
下地固め、下塗りをしたところです。
松の素地がこんなにきれいに透きるので
加工しない方がよいと思っています。
漆で仕上げるのがいつもベストな訳ではないと思っています。
透明な塗料かオイル仕上げがよいのではないかと思います。
こんな感じの広葉樹なら摺りもそれなりにできます。
すりで仕上げるのは素人同然ですから今までに経験を生かしながら実験をしています。
一回目の摺りをした状態です。
仕上がりはほとんどわからなくなりますが
はじめはこんなに目止めをしたのとしないのでは違いがあります。
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