2006年10月

お椀の下地..3

お椀の下地 蒔地を二回して、本地で下地固めをしました。 蒔地をしただけでは平らな面ができていないので、 本地で平にしています。


お椀の下地 本地を磨いて、黒目漆で地の目止めをして 下地が仕上がりました。 この状態で半年以上涸らします。


漆の紅葉

漆の紅葉 朝、犬の散歩をしているといろんなところで漆が 赤くなっています。 ほんの小さき木や、漆かきができるくらいのものもあります。 本当は、漆は身近にある雑木なことがよくわかります。 これは弘南電鉄、弘高下駅の向かいにありました。


お椀の下地..2

お椀の下地 地の仕事が終わり、錆付け〜化粧錆が終わりました。 外側の下地が終わったので、これからは内側の仕事に入ります。


お椀の下地 お椀の仕事は、内側の仕事をきちんとしないと あとからいろいろと問題が出ます。 しっかりした材料選びと確実な仕事が必要になります。 まずは本地でくくり付けをします。


お椀の下地 今度は一回目の蒔地です。 くくりがしっかり乾いてから良く磨き、 できるだけ薄く漆を塗って蒔地をします。 余分な地の粉は良く払っておきます。


お椀の下地

お椀の下地 一辺地がおわり地磨きをして二辺地を付けています。 ともかく細かい仕事で、下地をつけるだけで 十枚くらいのへらが必要です。


お椀の下地 下地をつけるところが、六ヶ所あるので、 ひとつの仕事の回転がちょうど一週間かかります。 一辺地から化粧錆まで六つの行程があるので これだけでも1ヶ月以上はかかってしまいます。


お椀の下地 これが三辺地も終わりと言うところです。 これで下地の三分の二は、完了と言うところです。 本当に根気のいる作業です。


弁当の下地..2

弁当の下地 一辺地がおわりに二辺地を付けています。 段差をとることに注意して仕事を進めることが 大事だと思って仕事をしています。


弁当の下地 二辺地を磨き終えたところです。 こんな風にいつ終わるのかわからないような 下地の仕事は本当に根気がいることなのです。


弁当の下地 これが三辺地を付けているところです。 これで地の仕事も終わりに近づきました。


弁当の下地 あと一仕事で三辺地も終わります。 こんな風に二ヶ月かけて下地をするのは 私にとっては何も考えなくてもいいから大変楽な 作業だと思っています。


弁当の下地..1

弁当の下地 お椀の下地と並行して 弁当の下地もしています。 ともかく追いついて行かなくてはなりませんので、 大変です。 布ばらいをしているところです。


弁当の下地 布ばらいが終わり、くくりの仕事をしています。 これも布と木地の段差をなくすることが大事です。 布と布の境目は特に布のかさなりがないように 布ばらいをすることがコツです。


弁当の下地 くくりを磨いて、一辺地を付けています。 これも下地をしていく順序が大切です。 弘前でもでたらめな順序で仕事をしている人を 見たことがありますが、段取りの悪い仕事でした。


弁当の下地 これで一辺地がほとんど終わった状態です。 後はいかけをつけるだけです。 これから二辺地、三辺地と同じ作業をしていきます。


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