2006年4月

ようやく春です。

岩木山 弘前もようやく春らしい陽気になってきました。
それも四日寒い日が続いて一日暖かという感じです。
ようやく梅もほころび始め、
岩木山も穏やかな姿を見せてくれています。
これからは畑の仕事が忙しくなりそうです。


わさび 庭で育っているワサビが花を付けました。
この花が咲くと山菜シーズンの始まりです。
22日に行者ニンニクを取りにいて来ました。
ボンナも少しありました。
天気が安定したらまずはタラの芽とワサビを
取りに行きたいと思っています。


修理

修理 中の上塗りをしました。
これで修理が終わりました。
予想通り半年が経ってしまいました。
一個は納品しましたがそのとき
”漆のにおいがしませんね。”と言われました。
そのことについては叉詳しくお話しします。


修理 これが修理まえのお椀です。
欠けとか細かい傷がたくさんあります。
下の写真が残りのお椀です。


修理 写真が下手なせいかよくわからないと思います。


修理 10月の展示会の時修理を
頼まれたお椀ができました。
あくまでも修理で塗り直しではありません。
欠けているところを下地で直し
色を合わせていく仕事です。


修理 左のお椀は、上塗りをそのままいかしました。
3個は上塗りをし直さなくてはなりません。
呂色仕上げのおもしろいところは塗り直しでなく
修理ができると言うところだと思います。

下地上がり

下地上がり 身と蓋を合わせてみました。
基本的には、どれとでも会うように仕事をしています。
これから半年以上涸らしに入ります。
早くてもお盆過ぎまで置いておきます。
下地はひとつのファイルにまとめておきます。


下地上がり 錆が終わり下地の仕上がりです。
30個でこんな感じです。


下地上がり 5寸の箱です。
蓋のデザインがいろいろあるので、
仕上がりをしっかり予想して仕事にかかろうと思います。
蓋のゆがみ加減がなかなかおもしろいです。


下地上がり へぎの仕上げやノミの目を残した仕上げは、
こんな風に仕上がりました。
下地の返りがついたのでこのままで仕上げるのは、
少し無理がありそうな感じがします。


錆 化粧錆をしました。
弘前では、”錆こき”と言います。
これで下地が最終段階に入りました。
2月の終わり頃からの仕事ですから
一月半ぐらいはかかりました。


錆 錆を付けているところです。
錆はあくまで地のピンホールを埋めるためのもので
薄く付けるのがコツです。
下地で一番ヤワなのが錆です。


三辺地

三辺地 津軽塗の下地は、二週間ぐらいで仕上げたものです。
今の仕事では、早くても一ヶ月半から二ヶ月はかかります。
きちんとした下地をすればそのくらいはかかります。
時間や材料、手間がかかるのはあたりまえのことなのです。


三辺地 ほとんど段差がない感じです。
きちんと面をたてておきます。
下地は次の仕事がスムーズに運ぶように、
きれいに仕事をすることが大事です。


三辺地 二辺地と同じように薄く三辺地を付けます。
この状態になったら二辺地をなぞるように仕事をすることです。
段差を埋めるつもりで仕事をします。


二辺地

二辺地 一辺地を研いた状態です。
へら付けをした跡がきれいについています。
こんな感じで、規則正しい仕事をしていると
大変気持ちがいいものです。


二辺地 内側を付けて外を付ける準備をしています。
二辺地は一辺地を埋めるように仕事をしていきます。
力を抜いて静かに仕事を進めます。


二辺地 一辺地を研き二辺地を付けています。
蓋がゆがんでいるのでへらで付けるのには、
少しコツが入ります。


一辺地

一辺地 一辺地が上がって状態です。
一辺地はある程度厚みがあってもかまいません。
それにも限度がありますが、
やはりそれも経験がものをいうのでしょう。


一辺地
外側を付け終えて、弘前では”いかけ”という
細い面を着けるところです。
これで一辺地は終わりです。


一辺地 内側を付けているところです。
きちんとした仕事をなければ後々苦労することになります。
へらは刃物と同じように仕立てておきます。
内側を付けるへらと外側を付けるへらでは、
刃の角度が違います。


一辺地 一辺地を付けているところです。
へらで均一に付けるのがコツです。
付ける順序も大切です。
まずは突き当たり、そして裏というように
仕事をしていきます。


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