よくわからないこと

きちんとしたモノづくりをしていかなくてはといつも心がけていますが
ときとして気持ちが揺るぐことがあります。
スランプでアイデアが出ないときは仕事をしないで休めばどうにかなりますが
”ぬりものでこんなモノが・・・”と言うモノをみたときなどは目眩がしたこともありました。
ぬりものにもいろいろなランクの仕事があります。これが玄人が見てもよく解らない仕事がなされている
ことがあるので本当にたいへんです。ネットの世界でこんなに漆の情報があるのにもびっくりです。
その通りに仕事をしているのならなにも問題は無いと思いますが、情報はやはり良いところより
ながさないのが常のことですから自分で吟味しながら正しい情報を手に入れることが大切だと思います。
この頃つくづく感じるのですが本当に漆のことを考えてつくり、使っている人がどれだけいるのでしょうか?
マスコミに取り上げたれたり、公募展に入賞しても追加の注文がこなせない人が多々いるという話を聞くと、
やはりきちんと仕事がこなせるような修行と言うことが今一番必要なのかもしれません。
徒弟制度がなくなり師匠から弟子に技を伝えるということは今は不可能ですが本当にやる気と情熱があれば
それなりに技術や知識はつけることができると思います。私にもきちんとした師匠と呼べる人は
いません。それならどうして仕事を覚えたのという質問を良くされますが
そのときの答えはいつも”どんどん仕事をするだけです。”と答えています。
仕事が仕事を教えてくれるのです。ともかくきちんとした仕事をする人が
一人でも多くなってくれると良いと思わずにはいられません。