…木芯乾漆…

ブナコの仕事をしていて、素地としてのブナコはかなりヤワなモノだと思いました。
そのため木地固めをしないで、コクソで固めてみたところ
それはかなりがっしりとしたモノになりました。
それに普段どうりの下地をしていくと仕上がりもわりあい良く
これもひとつのやり方だと思いました。
仕事のマニュアルはこれでなくてはいけないと言うことはないと信じていますから
そのモノにあったやり方でいいはずです。
その話を望月さんにしたら「それは一種の木芯乾漆だね。」
といわれました。そういわれてみればお椀にしてアクセサリーにしても
素地そのものが薄く仕上がっているから固めて下地をすれば
お椀なんかは特に木芯乾漆といわれてもいい感じがします。
私が下地が大好きなのはその辺にも訳があるような気がします。
塗り物の特徴として「軽くて丈夫」というのもあったようにも思います。
乾漆の仏像は山登りをするという話を聞いたことがありますが
「軽くて丈夫」だからできたことなのです。
やはり塗り物は素地と下地が大事だと思います。
「見て感じ、手にとって心地よく、使ってわかる」そんなモノづくりを続けて
いければ幸せなのですが・・・