陽気も良くなり畑の仕事が忙しくなってきました。
だいたいの苗は植え付けてしまいましたが、キュウリの苗が虫に食べられてしまい、
種からまき直しと言うこともありましたが、ようやく本葉が出てきました。
あとは毎日草取りの日々です。
雨が少なく畑はカラカラ、ようやく2日前に雨が降りましたが、
今度は草がドンドン出てきます。イチゴももう終わりです。
>>最近の畑へ
右が新品のお椀で、左が十年使ったお椀です。
修理するまえに記録として写真を撮ってみました。
ほとんど同じ顔料と漆なのですが、朱の色が上がっているのがわかります。
使い込んだものと比べてみればこんなに違いがわかります。
こういうふうに修理に帰ってくることがあるととても勉強になり、
又漆に対しての確信と仕事の自信にもなります。
十日、弘前工芸協会展をみにいってきました。
今までは、デパートでの展示が多かったのですが、
今回の会場は雰囲気が少し違いました。
こんな感じの方が落ち着きます。
ブナコのランプシェードがきれいでした。
望月さんのブナコの器です。
作品の数が少ないようにも思いましたが、
バランス的にはちょうどいいのかもしれません。
自分の展示会もこんな感じにした方がいいかもしれません。
秋に同じ場所で展示をするので少し参考にさせてもらいました。
十年くらい前に仕上げたお椀が修理にきました。
使い方がうまい人であったのは幸いなことでした。
黒のお椀は、高台のかけているところと口が何カ所かかけています。
高台のところを拡大してみました。
何かにぶつかったようにかけています。
お椀の内側は何の問題もありません。
つや消しの上塗りの艶が上がってきています。
朱のお椀は高いところから落としたのだと思います。
木地に割れがはいっていなかったのでこれも直すことができます。
朱の色がきれいに上がっています。
内側に三カ所クラックがはいっていたので、
マギリで上塗りをとりました。
表面だけの傷で下地には何の問題もありませんでした。
傷が付いたまま使っていたので、
かけたところから剥離が少し起こっていました。
使わずに修理をすれば小さい傷ですむのですが
修理を頼むのは気が重いそうです。
このかけているところがフローリングのようなところに落ちたのだと思います。
高台の同じところもかけていました。
これは上塗りをしなければなりません。
こんな模様をつけていました。
十年ぐらい使ってこの状態なら、合格と言ってもいいと思います。
左が新品のお椀で、右が十年使ったお椀です。
漆は使っていくうちに良くなっていくといわれていますが、
どのように変化していくのかは新しいのと比較するよりありません。
このように使い手が育てているのだと思います。
問題はこのお椀なのです。
私がつくったモノではないので、つくった人に修理を頼みなさいと言ったのですが、
「使い方が悪いから。」といわれると厭なのでそのままにしていたものです。
これは仏具のお椀でまだ三年も使っていません。
中の上塗りは、初めから艶のある漆を使っています。
少し刃物を入れると次から次へと剥離していきます。
下地に錆をつっかっていましたそれもかなり厚めの錆でした。
その下にウレタン系の塗料が塗ってあります。
外側の塗は唐塗でいいのですけれど、お椀の命は内側だと思います。